スズキ エブリイの板金修理を行いました
今回は豊橋市からお越しのお客様のスズキエブリィの板金塗装作業を行いましたので、内容を投稿させていただきます。
今回のエブリイは交差点での出合い頭での交通事故でした。
左フロントフェンダー、左フロントドア、フロントバンパー周辺の板金塗装修理を行うことになりました。
今回の車両はシルバー系の塗色のため、事故で損傷した部分以に隣接するパネルも同時に塗装を行います。基本的には、損傷したパネルのみの塗装修理で修理したいところですが、一部の塗色においては修理前の色と、修理後の色が異なり修理したことが分かりやすくなってしまいます。それを最小限に抑えるために行うのが色合わせとボカシ塗装です。
車の塗装は紫外線などによる経年劣化により、時間経過とともに少しずつ色味が変化していきます。例えば赤色などは特に変化が顕著になり、新車の時には鮮やかだった赤色でも10年後にはツヤのないくすんだ色になってしまうことがあります。皆さんもそのような車を見た事があるのではないしょうか。
色合わせとは塗料メーカーが作成する基本となる色を、一台一台の車に合わせ、色味などを細かく調整していく作業です。今回のようなシルバー系統の塗色においては色味だけではなく、メタリックによる光の反射(メタリック感)も同時に調整しなくてはいけません。メタリック系の塗色は塗装面の正面からの見え方と、斜めからの見え方にも変化が生まれるため、まったく同じ色と見え方を再現することが非常に困難です。
それを、より自然に表現する方法がボカシ塗装です。隣り合うパネルにおいて修理するパネルのみを塗装するよりも、本来修理する必要のない隣のパネルの一部分も同時に塗装することで、修理したことが分かりにくくなります。
まずは交換部品を取り外し、新品の部品を仮付けしていきます。
塗装完了後、組付け作業と磨き作業を行い修理完了となります。
最後にフェンダー、ドア周辺の取り付け状態を確認します。それぞれの部品ごとの隙間を確認します。
今回の修理はこれで終了になります。
事故による修理に全く同じ内容のものはありません。保険を使用するのか、できる限り簡素な修理にするのか、完璧な修理を希望するのかはお客様次第です。
疑問な点や気になることはお気軽に何でもご相談ください。